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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第9巻より

2017年(平成29年)3月4日 ベストグループ中国・四国見聞会 ①

皆様、おはようございます。私はお金儲けをするために事業をしたのではありません。仕事とは人を育てることだと思って、努力したものです。まず、私自身が立派な人間にならなければいけないと思いました。

仕事を通して人は成長するのです。仕事を通して痛い目に遭ったり、苦しい目に遭ったりして、ほんの僅かな方だけが豊かさを手に入れられるのでしょう。しかし、何の豊かさを手に入れられたのでしょうか。

私は四十四年間経営をしていますが、型に縛られませんでした。ただ、人や社会の役に立つ企業はどうあるべきかと思い、努力をしてきました。

「企業はお金儲けをすることが目的ではない。企業は人を育てることが目的である」というのが、三十五歳からの私の考え方です。

一人から始めた会社がたった四年で、固定給と歩合制で働いて下さる方が五千四百名になりました。私の力でできるわけがありません。これは目に見えない力でして下さいました。

資本主義社会は、物質の豊かさと心の豊かさは比例しなければ維持できないのです。だから、心が貧しくなると物質的にも貧しくなるのです。

その人の人間性によって、良い方に捉える方と良くない方に捉える方がいるのです。例えば、今日、私をご覧になられて「胡散(うさん)臭いなぁ」と思われる方もおられるかも知れないし、「素敵な方だなぁ」と思われる方もおられるかも知れません。みんな捉え方が違うのです。

一度良くして頂いただけで感謝をして「一生恩返しをしたい」と言う方もいれば、何度良くして頂いても恩の心を持たない方もおられます。
それはその人の人間性だと思います。

人間性が素晴らしい方は物事を良い方に捉え、自分を成長させることを考えます。あるいは、「自分だけが幸せになってはいけない。みんな幸せにならなければいけない」と言います。

しかし、人間性が優れない方は、自分が幸せになったら「俺は凄いなぁ」と言います。神様と皆様のお陰だということを忘れて、ここまで育てて下さった親への感謝を忘れて、人を見下すような方もいるのです。

その結果、実る人生を歩む方と、実らない人生を歩む方がいるのです。では、皆さんは実りある人生、あるいは、実りのない人生のどちらを歩みたいですか。わざわざ実らない人生を選ぶ方はいないと思います。

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